2022年京都大学の特色入試(総合型選抜入試)の出願条件となる英検級とは?
京都大学(京都府京都市左京区吉田本町)は、1897年に創立された日本で2番目に歴史のある旧帝国大学。大学入試においては東京大学と並ぶ最難関の国立大学です。
そんな京都大学の特色入試(総合型選抜入試)で、英検(実用英語検定)をはじめとする民間英語検定試験のスコアや級を出願条件としているのは、農学部の食品生物科学科と資源生物科学科、そして薬学部の薬学科と薬科学科です。
この4つの学科の出願条件となる英検指定級などを確認していきましょう。
目次
英語力を重視する京都大学の特色入試(総合型選抜入試)一覧
以下、京都大学の入試要項より英検を利用した特色入試(総合型選抜入試)のポイントを抜粋しました。
農学部|食品生物科学科 (特色入試)
アドミッション・ポリシー
大学卒業後、大学院修士・博士後期課程に進学して博士の学位を取得し、大学院終了後、研究において世界のトップレベルで活躍する学究的な人材を求める。
出願要件
1. 本学農学部食品生物科学科での学びを強く志望し、合格した場合は必ず入学することを確約できる者
2. 英検(実用英語検定)準一級以上の合格(英検CBT・英検S-CBT・英検S-INTERVIEWも可)
※その他の外部民間英語検定の基準については京都大学の入試要項をご確認ください。
3. 大学入試共通テストにおいて、指定した教科・科目を受験するもの
※評定平均(学校の成績)は出願要件にないが、提出書類は評価対象となる。
募集人員
3名
選抜方法及び基準
提出書類、大学入学共通テスト、及び口頭試問の成績を総合して合格者が決定される。
第一次:提出書類の内容による選考
第二次:第一次選考に合格した者に対して、口頭試問(配点:100)
※口頭試問では基礎学力、論理的思考力、及び英語論文の読解力が評価される。
最終選考:第二次選考に合格した者に対して、大学入学共通テストの外国語を除く得点の合計が
700点満点中概ね600点以上の者から、第2次選考の成績順に合格者を決定する。
2022年度の合格倍率
志願者数 | 合格者数 | 合格倍率 |
---|---|---|
3 | 0 | – |
農学部|資源生物科学科(特色入試)
アドミッション・ポリシー
資源生物科学科では、知的好奇心を出発点として最先端の基礎生物学に取り組み、幅広い応用分野に展開をしていく研究と、現在の農水畜産業などが抱える諸問題の解決を目指して資源生物と関連分野に関する知を究めていく研究を推進しています。これら二種類の出発点の異なる研究から得られる基礎と応用の知を統合するで、当学科の究極目標であるより豊かで持続的な社会の実現を目指した教育と研究を行っています。
そこで、特色入試では、対象とする様々な生物と自ら向き合い、自ら問い、自ら考えて解決の道を切り拓く強い意欲を持ち、学問の基礎を大切にする人材を求めます。また、農水畜産業などの応用的課題について取り組む視野の広い人材も求めています。
特に、将来、博士の学位を取得して、豊かな知的好奇心と科学的探究心をもち世界をリードする研究者となることを目指す人材を求めています。
出願要件
3. 本学農学部資源生物科学科での学びを強く志望し、合格した場合は必ず入学することを確約できる者
4. 英検(実用英語検定)2級以上の合格(英検CBT・英検S-CBT・英検S-INTERVIEWも可)
※その他の外部民間英語検定の基準については京都大学の入試要項をご確認ください。
3. 大学入試共通テストにおいて、指定した教科・科目を受験するもの
※評定平均(学校の成績)は出願要件にないが、提出書類は評価対象となる。
募集人員
3名
選抜方法及び基準
提出書類、大学入学共通テスト、及び口頭試問の成績を総合して合格者が決定される。
第一次:提出書類の内容による選考
第二次:第一次選考に合格した者に対して、面接試験(配点:200点)
※面接試験では意欲、適正、及び意見を論理的に述べる能力などが評価される。
最終選考:第二次選考に合格した者に対して、大学入学共通テストの得点の合計が900点満点中概ね720点以上の者の中から、第二次選考と大学入学共通テストの成績により合格者を決定する。
2022年度の合格倍率
志願者数 | 合格者数 | 合格倍率 |
---|---|---|
20 | 1 | 20 |
薬学部|薬学科(特色入試)
アドミッション・ポリシー
京都大学薬学部薬学科では、医療薬学や先端医療に関係する幅広い分野において、国際的なリーダーとして薬学研究を牽引できる人材を育成しています。そのため、特色入試では、特に次のような要件を満たす人材を全国から求めます。
1. 医療薬学研究に関心と興味を持ち、大学院薬学研究科で博士の学位を取得した後に、薬剤師資格を背景にして世界の薬学の発展をリードする研究者となる志と資質を有する人
2. 知的好奇心に基づいた科学的探究力に優れ、医療人であるとともに教育者・研究者となるにふさわしい人間性を備えており、倫理観を持って自発的な科学の学習や探究活動を実施してきた人
3. 十分な基礎学力とコミュニケーション能力を有し、自ら目標を設定して挑戦できる行動力と最後までやり遂げる力がある人
出願要件
5. 本学薬学部薬学科の学びを強く志望し、合格した場合は必ず入学することを確約できる者
6. 英検(実用英語検定)合格者(英検CBT・英検S-CBT・英検S-INTERVIEWも可)※指定級はない。
※その他の外部民間英語検定の基準については京都大学の入試要項をご確認ください。
3. 大学入試共通テストにおいて、指定した教科・科目を受験するもの
※評定平均(学校の成績)は出願要件にないが、提出書類は評価対象となる。
募集人員
3名
選抜方法及び基準
提出書類、論文試験、面接試験、及び大学入学共通テストの成績を総合して合格者が決定される。
第一次:提出書類の内容による選考
第二次:第一次選考に合格した者に対して、論文試験、面接試験の成績により選考
(配点はそれぞれ200点の合計400点)
※論文試験は、科学に関する英語または日本語の資料を読んで日本語で論述する形式。
内容を正確に読み取り、分析した上で論理的に考察する能力、新たに得た知識を活用して問題を解決する能力、及び自身の考えをまとめて論述する能力などについて評価される。
※面接試験は、1)課題発見・解決力、2)論理的思考力、3)知的好奇心に基づいた科学への主体的学習態度、4)コミュニケーション力、5)倫理性や社会性などについて評価される。
最終選考:第二次選考に合格した者に対して、大学入学共通テストの得点の合計900点中概ね8割上の者で、第二次選考の成績順に合格者を決定する。
2022年度の合格倍率
志願者数 | 合格者数 | 合格倍率 |
---|---|---|
3 | 1 | 3 |
薬学部|薬科学科(特色入試)
アドミッション・ポリシー
京都大学薬学部薬科学科では、創薬に関係する幅広い分野において、リーダーとして国際的に活躍することのできる人材を育成しています。そのため、特色入試では、特に次のような要件を満たす人材を全国から求めます。
1. 創薬科学研究に関心と興味を持ち、大学院薬学研究科で博士の学位を取得した後に、世界の創薬科学の革新と発展をリードする研究者となる志と資質を有する人
2. 知的好奇心に基づいた科学的探究力と英語力に優れ、自発的な自然科学の学習や探究活動を実施してきた人
3. 十分な基礎学力とコミュニケーション能力を有し、自ら目標を設定して挑戦できる行動力と最後までやり遂げる力がある人
出願要件
4. 本学薬学部薬学科の求める人物像を理解した上で学びを強く志望し、合格した場合は必ず入学することを確約できる者
5. 英検(実用英語検定)準一級以上の合格者(英検CBT・英検S-CBT・英検S-INTERVIEWも可)
※その他の外部民間英語検定の基準については京都大学の入試要項をご確認ください。
3. 大学入試共通テストにおいて、指定した教科・科目を受験するもの
※評定平均(学校の成績)は出願要件にないが、提出書類は評価対象となる。
募集人員
3名
選抜方法及び基準
提出書類、論文試験、面接試験、及び大学入学共通テストの成績を総合して合格者が決定される。
第一次:提出書類の内容による選考
第二次:第一次選考に合格した者に対して、論文試験、面接試験の成績により選考
(配点はそれぞれ200点の合計400点)
※論文試験は、科学に関する英語または日本語の資料を読んで日本語で論述する形式。
内容を正確に読み取り、分析した上で論理的に考察する能力、新たに得た知識を活用して問題を解決する能力、及び自身の考えをまとめて論述する能力などについて評価される。
※面接試験は、1)課題発見・解決力、2)論理的思考力、3)知的好奇心に基づいた科学への主体的学習態度、4)コミュニケーション力、5)倫理性や社会性などについて評価される。
最終選考:第二次選考に合格した者に対して、大学入学共通テストの得点の合計900点中概ね8割上の者で、第二次選考の成績順に合格者を決定する。
2022年度の合格倍率
志願者数 | 合格者数 | 合格倍率 |
---|---|---|
3 | 1 | 3 |
まとめ
2022年の合格者数をみると、さすが京都大学の総合型選抜入試だけあって合格者数も定員にも満たない、超難関な結果です。とは言え、一般選抜も超難関ですので、出願要件を満たしているのであれば、一般選抜より有利になる可能性を持つ特色入試にも挑戦すべきだと思います。
京都大学特色入試の基本方針には「高等学校での学修における行動と成果の判定」の材料として、「調査書」や「学業活動報告書」、「推薦書」には、出願者の高等学校在学中の顕著な活動歴として、数学オリンピックや国際科学オリンピックの出場や入賞と並んで英検級についても記す様に指導がされています。それは、英検級取得もまた志願者が高等学校時における顕著な活動として合否判定材料となることを意味します。拠って、英検級の取得は全学部の特色入試に有利に働くと理解すべきです。
そして、ほとんどの志願者が特色入試(総合型選抜入試)と併願して一般選抜入試を受験すると思いますが、英検対策の勉強は、共通テストを含む大学受験のための英語力をつける勉強でもあるため、決して無駄にはなりません。英検対策勉強は、英語の4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)すべてが身につきます。
更に、高校3年生になる前に英検準一級まで合格しておけば、ラスト1年は英語以外の科目の勉強に時間を割くことができますので、現役合格をめざす受験生は合理的且つ計画的に受験勉強を進めることができるのです。
日本最難関クラスの京都大学に現役合格するための第一歩として、英検対策の勉強をスタートしませんか?
※このブログは、記述日に確認した京都大学の2022年入試要項の内容に基づいて書いております。諸条件等については変更される場合がございますので、必ずご自身で大学のホームページ、入試案内冊子など最新の情報をご確認ください。
※ 英検は公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。このプログラムは、同協会の承認や推奨、その他検分等を受けておりません。英検の正式名称は「実用英語技能検定」といいます。
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