2022年英検で受験できる関西大学の総合型選抜入試（AO入試）

英語力を重視する関西大学の総合型選抜（AO）入学試験一覧

2022年度については、次の７つの学部・学科・専攻で、英検の指定級やスコアを受験資格とする総合型選抜入学試験方式が採用されていました。

以下、関西大学の入試要項より英検を利用した総合型選抜入試におけるポイントを抜粋しました。

■ 法学部｜法学政治学科　【Ⅰ型】（英語運用能力重視型）

アドミッション・ポリシー

法学・政治学分野における国際的なコミュニケーションに実質的に貢献できる学生を求める。そのために、社会における諸問題に関する自己の見解を、正しく構成された英文において表現する能力、および、他者によって英文で書かれた主張内容を正確に理解する能力をもつことが望まれる。

学部で特に定める基準

特になし。2022年度については、高等学校等の成績による出願資格基準はない。

募集人員

【Ⅰ型（英語運用能力重視型】【Ⅱ型（文献読解能力重視型）】【Ⅲ型（法曹志望者特化型）】
あわせて25名

選考方法

第１次選考

実用英語技能検定準１級以上を受検し、CSEスコア2,300点以上（CBT、S-CBT、S-Interviewも対象）の場合、第１次選考は合格となります。

第２次選考

英文資料の内容を理解する能力を問う問題（90分、日本語200字程度で要旨を作成）と面接（口頭試問を含む）で総合的に評価されます。英文資料は、第２次選考日当日に配付されます。

2022年度の合格倍率

【Ⅰ型】・【Ⅱ型】・【Ⅲ型】の合計

志願者数	合格者数	合格倍率
73	29	2.5

文学部｜総合人文学科 アドミッション・オフィス（外国語能力重視型）

アドミッション・ポリシー

1. 文学部での勉学を強く希望し入学を志す者。
2. 文学部の多様な専門分野のうち、自らが何をどのように学びたいかを明確かつ具体的に構想している者。

※文学部では、豊かな人格形成をめざそうとする者、国際化時代に対応できるように外国語に関心をもち、外国語運用能力を身につけようとする者、自己の見解を説得的に表現し、正当に自己主張できる能力をもつ者を強く望んでいます。

学部で特に定める基準

高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および卒業見込みの者で、高等学校もしくは中等教育学校における全体の評定平均値が3.5以上の者で、英検（実用英語技能検定）2級以上を過去2年以内に取得したもの。そして、その資格を志望する専修における勉学との結びつきがアピールできること。※英検の場合、試験実施機関が発行した合格証明書および個人成績表（一次
試験、二次試験とも）の提出が必要となる。また、CBT、S-CBT、S-Interviewも対象。

募集人員

【外国語能力重視型】・【自己推薦型】・【論文評価型】　あわせて10名

選考方法

文学部での勉学への意欲の強さが重視されます。志望者は、これまでの活動実績を具体的に説明するとともに、それが文学部での勉学とどのように結びつくのかをアピールしてください。

第１次選考

「活動報告書」、「入学志望理由書」、「調査書」、「出願資格を証明する資料」による書類選考。

第２次選考について

「英文の長文読解問題」（90分）と面接（口頭試問を含む）で総合的に評価
第２次選考実施日に英和辞典を１冊持ち込みが可能（ただし電子辞書は除く）

注）持ち込み可能な辞書としては、「英和」に限るものとし、それ以外の機能の付いたもの（例：「英和・和英辞典」、「英和・英英辞典」等）や書き込みされたものなどについては認められません。

2022年度の合格倍率

【外国語能力重視型】・【自己推薦型】・【論文評価型】の合計

志願者数	合格者数	合格倍率
73	13	5.6

■ 経済学部｜経済学科 アドミッション・オフィス（一般/高度な資格）

アドミッション・ポリシー

1. 経済学部での勉学を強く希望し入学を志す者。
2. 経済学部生にとっての勉学の中心となるゼミナール（演習）においてリーダー的存在として活躍できるだけの問題意識、思考力、表現力、他人に説明し説得する能力などをもった学生が求める。

学部で特に定める基準

高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および卒業見込みの者で、高等学校もしくは中等教育学校における全体の評定平均値が3.5以上の者で、高度な資格*や技能を有し、高い評価を得ている者で、かつこれを証明する資料を提出でき、経済学部での勉学との結びつきがアピールできること。

＊高度な資格：実用英語技能検定（英検）準１級以上の資格を取得している者。※実用英語技能検定CBT、S-CBT、S-Interviewも対象となる。

学部で特に定める資料

1.「自由エッセイ」（関西大学の指定用紙、2,000字程度）

あなたはなぜ経済に興味をもちましたか。関西大学経済学部で何を学び、どのように自分を活かしていきたいと考えていますか。これまでに自分が取り組んできたこと、身近な社会的問題への関心等を手がかりにして作成してください。テーマの設定自体も評価の対象となります。エッセイには必ず「タイトル」をつけてください。

2. 「将来設計書」（関西大学指定用紙、2,000字程度）

本学部入学後の４年間における、あなたの学習計画および卒業後どのようなことに挑戦していきたいかについて、記入してください。

3. 資格等証明書

募集人員

【一般】・【社会人】　あわせて5名

選考方法

第１次選考

指定した出願書類をもとに書類選考が行われます。

第２次選考

第２次選考日に作成する「課題エッセイ」（800字程度）の評価、および「課題エッセイ」と1次選考で提出済みの「自由エッセイ」を素材にして行う面接（口頭試問を含む）の評価を総合して判断される。

2022年度の合格倍率

【一般】・【社会人】の合計

志願者数	合格者数	合格倍率
73	13	5.6

■商学部｜商学科　アドミッション・オフィス（高度な資格）

アドミッション・ポリシー

１.　商学部での勉学を強く希望し入学を志す者。
２.　本学部は「品格のある柔軟なビジネスリーダーの育成」をめざしています。この目標に向けて、AO入試では、（a）起業に具体的な関心をもつ学生、（b）資格取得で大きな成果をあげた学生、（c）外国での勉学経験のある個性的で国際感覚の豊かな学生、を求めています。 英検利用の受験は（ｂ）に該当します。

学部で特に定める基準

次の１および２の要件を満たしている者。

１　次の⑴または⑵のいずれかの要件を満たしている者。

2020年４月１日から2022年３月31日までの間に、高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および卒業見込みの者（ただし、2022年４月１日現在において満23歳未満の者）で、高等学校もしくは中等教育学校における全体の評定平均値　　が3.5以上の者。

外国での教育が通算して３年以上の者で国の内外を問わず学校教育における12年の課程を修了した者または2022年３月31日までに修了見込みの者。

２　高等学校卒業（または大学入学資格を取得した年度）以前に、次の要件を満たしている者。
高度な資格をもつ者
例示：英検（実用英語技能検定）準１級以上（CBT、S-CBT、S-Interviewも対象）の資格を取得している者

学部で特に定める資料

１　出願資格を証明する資料。なお、推薦書、DVD-RやCD-Rに記録した資料は出願資格を証明する資料とならない。
２　その他、出願後に追加書類を求めることがある。

募集人員

（a）起業に具体的な関心をもつ学生、（b）資格取得で大きな成果をあげた学生、（c）外国での勉学経験のある個性的で国際感覚の豊かな学生、　あわせて5名

選考方法

〇 第１次選考 指定した出願書類をもとに書類選考が行われます。
〇 第２次選考　提出書類に基づき面接（口頭試問を含む）が行なわれ、総合的に評価が決まります。

2022年度の合格倍率

【起業】・【高度資格】・【留学経験】の合計

志願者数	合格者数	合格倍率
19	9	2.1

■政策創造学部｜政策学科｜国際アジア学科　アドミッション・オフィス（国際活動志向型）

アドミッション・ポリシー

政策創造学部での勉学を強く希望し入学を志す者。

1. 政策創造学部は、国際関係、政治、経済、経営戦略、法律、地域文化など多様な領域を横断的に学び、現代社会のさまざまな問題を発見、解決の方法を見出す力と実行する力を養うことをめざしています。したがって、たとえば国内外の公的機関（国連職員、国家公務員、地方公務員など）、NGO、NPO、金融機関や企業組織等において、既存の枠組みにとらわれない問題解決能力と行動力を兼ね備えた人材となるための“実践的政策立案力”を養い、磨くことに強い興味と意欲を有する者を強く求めています。

2. 少人数ゼミナール、フィールドワーク、インターンシップなどの実践教育を重視する政策創造学部は、AO入試において、地球規模で現代社会・組織などにおけるさまざまな問題に関心を抱き、これについて考え、自分の意見を形成できる、また自分の意見を他人に説明し説得する能力をもつ者を強く望んでいます。

3. 欧米・アジア諸国の法や政治経済に強い関心をもち、国際社会で活躍することをめざす者の志望を強く求めています。

学部（国際活動志向型）で特に定める基準

次の⑴または⑵のいずれかが必要。
⑴ 各種外国語検定の資格証明書
例示：英検（実用英語技能検定）準１級以上を受検し、CSEスコア2,300点以上
（CBT、S-CBT、S-Interviewも対象）
⑵ 外国留学時における社会活動の実績証明書

学部で特に定める資料

1. 「課題小論文」（関西大学指定用紙、2,000字程度）
「自動運転の社会的影響について」を論じなさい。　なお、参考文献を用いた場合は、必ず文末に記載すること。ただし、記載した参考文献は文字数に含めないものとする。
2. 資格証明書

募集人員

【地域活動志向型】・【国際活動志向型】・【ビジネスリーダー志向型】あわせて5名

選考方法

〇 第１次選考 指定した出願書類をもとに書類選考が行われます。
〇 第２次選考　「課題小論文」についての質疑も含む学部が求める学生像への資質を見出すことに主眼を置いた面接（口頭試問を含む）が行われ、総合的に評価が決まる。

2022年度の合格倍率

【地域活動志向型】・【国際活動志向型】・【ビジネスリーダー志向型】の合計

志願者数	合格者数	合格倍率
25	10	2.5

外国語学部｜外国語学科(英語)　アドミッション・オフィス（クロス留学、英語教員）

アドミッション・ポリシー

※英検で受験できる志しを持つ者はBとＣになります。

「外国語」を切り口に時代と社会に向き合い、国際社会のフロントランナーとなりうる人材を育成するという外国語学部の理念に賛同し、主専攻言語（英語あるいは中国語）での勉学を強く希望する者を、外国語学部は受け入れます。加えて、本学部の５つのプログラムのうちどのプログラムで何を学び、自分の将来にそれをどのように生かしたいかを具体的に表現し、自己推薦できる者を求めます。外国語学部が求める人物像とは、高等学校での学習内容をもとに論理的思考力および日本語による文章作成能力を身につけ、入学後は、日々の研鑽と努力を惜しまず高度な外国語運用能力を獲得し、それを通じて新たな知識を吸収しようという強い意欲をもち、下記のいずれか１つを志す者です。

Ａ 〔中国語〕中国語が使用される地域や社会に深い関心をもち、初修言語である中国語の修得に強い意欲をもって外国語運用能力の向上をめざす。［主専攻言語：中国語］

Ｂ 〔クロス留学〕外国語学部の※クロス留学制度の趣旨を理解し、入学後のスタディ・アブロード・プログラムではクロス留学を選択、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語あるいは朝鮮語を副専攻言語として履修し、２カ国語の外国語運用能力の向上をめざす。［主専攻言語：英語］

※クロス留学（Dual Language Study Abroad Program）とは、主専攻言語である英語に加え、別のもう１つの言語の習熟をめざして設置された留学制度である。したがって、英語の優れた能力をもったうえで、もう１つの言語を学ぶ強い意欲・意思を有し、なおかつ対象言語の文化圏への旺盛な関心と問題意識をもつ学生が対象となる。

Ｃ 〔英語教員〕中学校・高等学校の英語教員を志望し、入学後、教職課程を履修して教員免許（英語）の取得をめざす。［主専攻言語：英語］

学部が特に定める基準

Ａを除く
Ｂ〔クロス留学〕・Ｃ〔英語教員〕

１. 2021年４月１日から2022年３月31日までの間に高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および卒業見込みの者で、高等学校もしくは中等教育学校における全体の評定平均値が3.8以上、かつ「英語に関する科目＊」の評定平均値が4.2以上の者。

※「英語に関する科目」とは英語の運用能力、語彙・文法知識の向上など、英語のスキルを発達させる科目をさします（「国際理解」や「英米文化」などの科目は対象にならない場合があります）。

２. 学部が指定する外部英語資格試験の指定級またはスコアを有し、証明する書類を提出できる者（2020年１月以降に受検したものを有効とする）。

例示：英検（実用英語技能検定）２級以上合格かつCSEスコア2,100点以上

※試験実施機関が発行した合格証明書および個人成績表（一次試験・二次試験とも）を提出すること。　準１級・１級の一次試験を合格したが、二次試験合格できなかった場合でも、CSEスコア2,100点以上取得した場合は、出願資格として認められる。本学部では、準１級・１級の受検を強く推奨しており、CBT、S-CBT、S-Interviewも対象となります。

学部で特に定める資料

〇 「推薦書」（関西大学指定用紙、高等学校もしくは中等教育学校における担任もしくは本人をよく知る教員によるもの）
〇 「将来設計書」（関西大学指定用紙、800字程度）
〇 資格証明書

募集人員

【中国語】・【クロス留学】・【英語教員】あわせて10名

選考方法

〇 第１次選考 指定した出願書類をもとに書類選考が行われます。
〇 第２次選考　第２次選考実施当日に日本語で作成する「課題エッセイ（75分、1,200字程度）」と面接（口頭試問を含む）で総合的に評価。面接（口頭試問を含む）において、英語でやりとりを含まれる。

2022年度の合格倍率

【中国語】・【クロス留学】・【英語教員】の合計

志願者数	合格者数	合格倍率
17	8	2.1

まとめ

英検の2級以上で受験資格が得られる学部がありますが、英検CSEスコアは2,300点以上、できれば準一級合格は取っておきたいところです。又、各学部学科のアドミッション・ポリシー（関西大学が求める学生像）を深く理解することも重要です。

特に法学部｜法学政治学科　【Ⅰ型】（英語運用能力重視型）の場合、英検準一級を持っていれば、第１次選考は合格となりますので、 第２次選考の英文資料の内容を理解する能力を問う問題（90分、日本語200字程度で要旨を作成）と面接（口頭試問を含む）対策だけになりますので、かなり有利です。

関西大学は、仮に総合型選抜（AO）入試が不合格であったとしても、一般選抜で指定英検級やスコアを利用した受験方法が用意されています。同大学をめざす、特に高校1年生や2年生の皆さんは、

英検の勉強だけはスタートさせましょう！

※このブログは、記述日に確認した関西大学の2022年入試要項の内容に基づいて書いております。諸条件等については変更される場合がございますので、必ずご自身で大学のホームページ、入試案内冊子など最新の情報をご確認ください。

※英検は公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。このプログラムは、同協会の承認や推奨、その他検分等を受けておりません。英検の正式名称は「実用英語技能検定」といいます。

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